統一地方選2019

メニュー

8市町長選の直前情勢

2019年4月12日

 統一地方選後半戦は、市長選と市議選が14日、町長選と町村議選が16日に告示され、いずれも21日に投開票される。県内では市長選は前回より2市多い6市で、町長選は前回と同じ2町で実施される。市長選と町長選の顔触れなど直前情勢をまとめた。

(立候補予定者の並びは現職、元職、新人の順、新人は五十音順。敬称略)

    ◇

◆瀬戸市 現職に2新人挑む

伊藤 保徳 72 市長    無現

川本 雅之 53 (元)市議長  無新

光部 武信 55 会社員   無新

 二期目を目指す現職に新人二人が挑む。陶磁器産業をはじめとした産業構造や人口減少への対策が争点となる。

 前回旧民主から推薦を受けて初当選した伊藤は、自民、国民、公明の推薦を受けた。積極的な企業誘致や定住促進、行財政改革を訴える。

 前回の市長選にも挑戦した川本は市議五期の政治経験を強調しながら、住民の意見を吸い上げるボトムアップの市政運営や、地場産業の活性化を掲げる。

 光部は、算数教育を中心とした教育改革、リニア新幹線工事に伴う残土受け入れ、会社員として培った経験を生かして中小企業の支援を公約とする。

◆常滑市 2新人一騎打ちか

伊藤 辰矢 41 県議    無新

西村 昭彦 58 (元)郵便局長 無新

 片岡憲彦市長が三期目の任期満了を待たず、市議選と同日に市長選を実施するため辞職を表明。地元選出県議からくら替えする伊藤と、元郵便局長の西村の一騎打ちになる公算だ。

 片岡市長から後継指名を受けた伊藤は中学生までの医療費無料化などの育児政策の充実を掲げ「子育て世代と同じ目線で取り組む」と訴える。市長が後援会長に就任し全面支援する。

 西村は、現職の進める市役所移転新築の凍結を主張。「新築は市の借金上乗せにつながる。現庁舎は耐震補強で地震に備えれば良い」と訴える。同市議会のOB会から推薦を受け、支持拡大を図る。

◆豊明市 無投票の公算大きく

小浮 正典 50 市長    無現

 民間出身の公募副市長を経て前回選で初当選した小浮は、市民や企業、団体に浸透し、幅広い支持を得ている。市民協働を軸とした手堅い市政運営には失点も少なく、盤石とみられる。出馬表明は現在、小浮のみで、無投票の公算が大きい。

◆江南市 20年ぶり無投票か

沢田 和延 64 市長    無現

 二期目を目指す現職の沢田のほか、立候補の動きはなく、無投票で当選する公算が大きい。江南市長選が無投票となるのは二十年ぶり。自民、公明、社民の推薦を受け、市議の大半も支持する。

◆日進市 元市議2人の争いか

近藤 裕貴 49 (元)市議長  無新

島村紀代美 56 (元)市議   無新

 萩野幸三市長が、任期満了前の五月に辞職することが正式に決まり、選挙戦が二カ月前倒しとなった。新人の元市議二人が争う構図で、接戦が見込まれる。

 萩野の辞職表明後、先に名乗りを上げた島村は、市民派議員として三期十二年務めた実績を強調。当選すれば県内初の女性首長となる。「福祉と教育のトップランナー」を掲げ、市内で計画のある道の駅整備事業は「凍結」を訴える。

 近藤は、自民と公明の推薦を受けた。後継指名をしていない萩野も実質的に支援する。ステーキチェーンあさくまの元社長で、民間の経営感覚を行政に持ち込むと訴え、「法人市民税三倍増」「待機児童ゼロ」などを政策の柱に据える。

◆田原市 無投票の見通し

山下 政良 70 市長    無現

 前回の三つどもえの激戦から一転、無投票になる見通し。無投票となれば、二〇〇三年の市制施行後の市長選で初となる。

 二期目を目指す山下は「渥美半島を元気に!!」をキャッチフレーズに半島の縦貫道路整備や子育て支援の充実を公約に盛り込んでいる。

◆美浜町 現職、元職の争いに

神谷 信行 65 町長    無現

斎藤 宏一 80 (元)町長   無元

 再選を目指す現職神谷と元職斎藤との一騎打ち。最大の争点は、町が進める陸上競技場を中心とした運動公園整備事業の是非。事業費は約四十五億円、年間の維持管理費を二千万円と想定。神谷は「経済的効果などにつながる。町の体力がある今しかチャンスはない」と説明。斎藤は「町の財政には事業の規模が大きすぎる。採算が合わず、活性化は難しい」と訴える。

 前回の町長選で、斎藤が神谷を支援した経緯があり、町民からは戸惑いの声も上がっている。

◆東栄町 前回と同じ顔触れ

村上 孝治 61 町長    無現

尾林 克時 69 (元)町長   無元

 前回と同じ顔触れでの選挙戦。再選を目指す村上は公共施設を町の中心部に集約し、東栄駅や各集落と結ぶバス路線の新設などを掲げて「安心して住み続けられる元気な町づくりを目指す」と語る。

 前回、村上に再選を阻まれた尾林は今月四日、出馬を表明し「この四年間、町政は停滞し町は活気を失った」と村上町政を批判。東栄病院の無床診療所化阻止などを訴えている。

 

統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
ページトップに戻る

Copyright © The Chunichi Shimbun, All Rights Reserved.