統一地方選2019

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名古屋市議選、自民が最大勢力を堅持 減税躍進14議席に

2019年4月8日

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 定数が七減した名古屋市議選は六十八の議席を各党が奪い合い、河村たかし市長率いる減税日本が改選前の八議席から十四議席に大きく勢力を拡大し、第五会派から第三会派へと躍進した。現職二十二人に候補を絞った自民は二十一人が当選し、最大会派の座を維持。統一会派「名古屋民主」を構成する立民は十一、国民は六で改選前より一減。改選前は共産と同数の第三会派だった公明は候補者十一人が全員当選したものの、減税に次ぐ第四会派に。共産は定数減のあおりを受けて五議席の第五会派に転落した。

 同市港区の事務所で、自民の現職議長坂野公寿さん(72)が「それなりの実績はあるつもりだが、それを宣伝しきれなかった」と声を落とした。定数一減の四人区となった港区では坂野さんと共産の現職を破って減税の新人沢田仁実さん(35)が初当選した。

 減税は前回選挙で獲得した十二議席から、定数減にもかかわらず十四議席に伸ばした。全区に新人と元職含めて十八人を擁立し、選挙期間中は河村たかし市長も連日駆け回った。不祥事や離党による退潮に揺れたものの、二〇一一年の市議選で二十八議席を得た底力を見せた。

 一方、改選前十八だった民主は、立民と国民合わせて二十三人の候補を立てたものの、緑区で議席を守り切れず一減の十七議席となった。立民新人と国民現職が定数三を争った瑞穂区では、自民、減税に次いで立民の久田邦博さん(35)が入り、国民現職の土居芳太さん(52)は涙をのんだ。

 公明は一人が引退した中川区で新人を立てず、一減した。前回選挙で公明、減税と同数の十二議席を獲得し第三会派となった共産は定数減の区で議席を守り切れずに半数以下の五議席にとどまった。

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統一地方選の日程

前半戦
知事 告示3/21(木)
政令指定市 市長 告示3/24(日)
県議 告示3/29(金)
政令指定市 市議 告示
投開票4/7(日)
後半戦
一般市長、一般市議 告示4/14(日)
町村長、町村議 告示4/16(火)
投開票4/21(日)
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