模擬選挙やCM動画 名古屋市選管、投票率回復取り組み
2019年4月7日
七日投開票の名古屋市議選で注目されるのが投票率。過去最低の36・57%に落ち込んだ二〇一五年の前回選から大きく回復させるため、市選管は若者や子育て世代を意識した啓発策に取り組んできた。
市議選の投票率は戦後二回目の一九五一年が78・08%と過去最高。平成以降は50%を切り、解散請求(リコール)に伴う出直し選挙として注目を集めた二〇一一年(43・96%)を除くと減少傾向となっている。
市選管は三十一日、商業施設としては市内初の投票所となる港区・南陽学区のイオンモール名古屋茶屋で模擬投票イベント「なごや動物アイドル選挙」を開催。ゴリラ、ペンギンとの三つどもえの争いを百五十六票集めたコアラが制した。
また、市議選では初の十八歳選挙を意識し啓発事業を企画する学生団体を公募。名古屋市立大芸術工学部のグループが選ばれ、男女の告白の場面を模したCMを制作して動画サイト「ユーチューブ」に投稿した。市のサイト「なごや動画館まるはっちゅ〜ぶ」で見ることができる。
七日もアライグマ形の市選管マスコット「クリタン」が率いる啓発キャラバンが繁華街を巡り、「最後のお願い」をする。選管の担当者は「1ポイントでも多くアップさせたい」と意気込む。