無投票、過去最多か 県議選きょう告示
2019年3月29日
統一地方選前半戦の県議選(定数一〇二)は二十九日告示され、四月七日まで九日間の選挙戦が始まる。最大会派の自民(現有五十四議席)が前回に引き続き過半数を維持できるかが焦点だが、共産以外の各党による「オール与党」体制が県議会で続く中、各党で明確に意見が対立する争点は乏しく、投票率の低下が懸念される。無投票となる選挙区は全五十五選挙区の半数近くとなり、過去最多を更新する見通しだ。
定数、選挙区数は前回二〇一五年の県議選と同じで二十八日現在、百三十八人が立候補を予定している。
自民は六十一人を公認。議席がない一人区や、五人区などでの議席伸長を目指す。旧民進系の議員らでつくる地域政党「新政あいち」(現有三十四議席)は、立憲民主十一人、国民民主九人、無所属二十一人の計四十一人が立候補し、議席拡大を狙う。新政あいちの推薦を受けない立民一人も出馬を予定する。
公明は現有議席と同数の六人を擁立し、全員の当選を目指す。共産は現在の二議席を確保するとともに新たに八人を立て、勢力拡大を図る。維新は一人が立候補予定。河村たかし名古屋市長率いる減税日本の擁立は、前回の四人から半減する見込み。
無投票が予想されるのは二十六選挙区で、四十二人が告示日に当選となる見込み。無投票当選の過去最多は一九九一年の二十二選挙区、三十二人だが、いずれも上回る可能性がある。
立候補予定者の内訳は、現職八十九人、元職二人、新人四十七人。女性は二十一人で、全体の15・2%。