統一地方選前半戦の県議選が２９日、告示される。２０１５年の前回選と同じ５５選挙区、定数１０２に対し、２７日現在で１３９人が立候補を予定している。うち２５選挙区で４１人が無投票当選する可能性がある。４月７日に投開票される。

　県議会最大会派の自民（現有５４議席）が引き続き過半数を維持できるかが焦点。自民は前回より１人多い６１人の公認候補を擁立し、現在議席がない１人区や、５人区などでの議席獲得を目指す。

　旧民進系の議員らでつくる地域政党「新政あいち」は、立憲民主から１２人、国民民主から９人、無所属で２０人の計４１人が立候補。現有３４議席からの上積みを狙う。

　公明は現有議席と同じ６人を立て、全員の当選を目指す。前回選で１２年ぶりに議席を獲得した共産は、現在の２議席を確保するとともに新たに８人を立て、勢力拡大を図る。

　前回は擁立しなかった維新からは１人が立候補予定。河村たかし名古屋市長率いる減税日本は、前回の４人から２人の擁立にとどまった。

　自民勢力が強い地域の１人区や、自民と新政あいちで議席を分け合う２人区で他の候補者が現れないケースが目立ち、立候補者数は前回の１５５人から１割ほど減る見通し。無投票当選の過去最多は１９９１年の２２選挙区、３２人だが、いずれも上回る可能性がある。

　一方、いずれも５人区の一宮市は８人、豊橋市と岡崎市・額田郡で７人が立候補を予定するなど、激戦が予想される選挙区もある。

　立候補予定者の内訳は、現職８９人、元職２人、新人４８人。女性の立候補予定者は２２人で、全体の１５・８％。