東北4県の震災伝承施設マップ 
福島県・宮城県・岩手県・青森県

震災伝承施設マップ

2万2千人以上の死者・行方不明者を出した東日本大震災の被災地には、数多くの震災伝承施設ができています。地震や津波、原発災害の被害や教訓を伝えたり、亡くなった方々を悼んだり。訪れた人に命を守るヒントを持ち帰ってほしいとの願いがあふれています。

その中から施設をいくつか紹介し、関わる方々の思いをお届けします。あれから15年。復興が進み、にぎわいが戻った東北には、お薦めの食べ物やスポットもたくさん。観光しながら訪れ、学んでみませんか。

取材協力:3.11伝承ロード推進機構

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東北4県絵地図
マグロ 海女 旅行者1 旅行者2 平泉 旅行者4 カモメ 旅行者3 赤べこ 旅行者5

記憶を未来へつなぐ、震災伝承施設

東北各地の震災遺構や展示施設は、国や東北4県などがつくる震災伝承ネットワーク協議会が、震災伝承施設として登録している。これらの施設をネットワーク化して防災につなげる取り組みが「3.11伝承ロード」だ。

伝承施設の登録状況

協議会によると、震災伝承施設は3月時点で347。被害や教訓などが学べる施設を第1分類、うち来訪者が訪れやすい施設を第2分類とし、さらに案内員や語り部などを置いて理解しやすくした第3分類は青森に1、岩手27、宮城31、福島13で、計72ある。

震災伝承施設をつないで情報発信や被災地の地域振興などを担う一般財団法人「3.11伝承ロード推進機構」は、広いエリアにまたがる施設を巡って学んでもらおうと、マップや情報を公開している。

東北大学災害科学国際研究所 柴山明寛准教授の話

東北4県には347もの災害伝承に関する施設や石碑などがあります。他の大災害では数カ所という場合もあるのに対し、東日本大震災の被災地でこれほど多く点在する理由は、被害が広域にわたり、その様相が地域ごとに異なるためです。また、過去に何度も大津波を経験しているのに多くの犠牲者を出してしまった反省から、国や県、市町村の復興計画で各地での伝承が重視されたためです。

柴山明寛准教授

伝承施設は、津波で街が流されてしまった地域にとって、震災前の暮らしや文化の記録を残す場所としての役割も。地域の被災状況や復興のプロセスが分かりやすくまとまっています。

地震や津波の教訓は、洪水やその他の災害にも生かすことができ、自分の地域で災害が起きた時の対応力を養う効果があります。ぜひいくつも訪れて、町を再建するための合意形成や、人々がどう立ち上がったかという「復興のスキーム」を学ぶとともに、産業の再開、今の街の観光といった復興後の姿も感じ取ってほしいです。

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コンテンツ制作

中日新聞社 / 取材:伊勢村優樹、大野沙羅、梶山佑、小林大晃、芦原千晶
デザイン:小河奈緒子 ウェブページ制作:石原猛