2022年11月８日の夕方から宵の口にかけて、日本全国で皆既月食が起きる。今回の月食は、関東より西で皆既月食の背後に天王星が隠れるという、442年ぶりの珍しい天体ショーになる。
11月８日の月食は、東の空で18時９分から欠け始め、19時16分から20時42分まで完全に地球の影に隠れる皆既月食が続く。
今回の特徴は、天王星が月に隠れる「天王星食」が同時に起きる点だ。東京では20時40分ごろ（西の方が早く、那覇では20時13分ごろ）に、皆既月食中の月の左下から潜入（月の背後に入ること）し、21時22分（那覇は20時54分）に月の右下から現われる。
国立天文台によると、前回、皆既月食中に惑星食が起きたのは1580年７月26日の土星食。次回は2344年７月26日の土星食になる。
天王星のみかけの等級はおよそ６等で、暗い空でも肉眼でみえる限界に近いが、今回は皆既月食で空が暗くなるため、「比較的簡単に天王星を観測できる」という。
各地の月食の様子をシミュレートできます。クリック後にマウスホイールやピンチアウト（指で広げる操作）で拡大できますが、中心が常に月を向くように再計算されます。