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四コマ漫画
「ミイラちゃんとスキャナーくん」

/しりあがり寿

漫画
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しりあがり寿
しりあがり寿
1958年静岡市生まれ。1981年多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業後キリンビール株式会社に入社し、パッケージデザイン、広告宣伝等を担当。1985年単行本『エレキな春』で漫画家としてデビュー。パロディーを中心にした新しいタイプのギャグマンガ家として注目を浴びる。1994年独立後は、幻想的あるいは文学的な作品など次々に発表、新聞の風刺4コママンガから長編ストーリーマンガ、アンダーグラウンドマンガなど様々なジャンルで独自な活動を続ける一方、近年では映像、アートなどマンガ以外の多方面に創作の幅を広げている。

創作講談

愛知県で活動している講談師・旭堂鱗林さんに「オシリスとイシスの伝説」をテーマに、
講談を演じていただきました。
オシリスとイシスは展覧会会場で展示されている資料にもたびたび描かれています。
この講談を思い出しながら会場でオシリスとイシスの描かれた作品をぜひご覧ください。

古代エジプトの色の話

古代エジプトの人々が自然をどのようにとらえていたかについて、
色を切り口にして紹介します。
緑・青・黄・黒・白をとりあげて、展覧会に出品されている展示資料を
例に、一緒に古代エジプトの人々の世界を少しだけのぞいてみましょう。

ワジュ

緑:芽吹き、再生と復活
使用作品:パピルス型柱護符 バア

古代エジプトで緑が意味するものは!?
【左】バア 後期王朝時代(前722-332年頃) エジプト、木 【右】パピルス柱護符
【左】バア 後期王朝時代(前722-332年頃) エジプト、木
【右】パピルス柱護符

 緑を意味する象形文字「ワジュ」が緑色のパピルス色をしていることから、緑色は植物の芽吹きで、再生や復活に関係する色であることが分かります。写真の「パピルス柱護符」がその象形文字の形を呈しています。
 また、当時は、死後も来世で生き続けると信じられていましたが、そのためにはバア(魂)が必要でした。バアは毎晩死者の肉体に戻るとされていたため、死者の再生のイメージから、顔が緑色に表されています。

ケスベジュ

青:ナイルの水、夜空、原初の海
使用作品:有翼スカラベの護符

古代エジプトで青が意味するものは!?
有翼スカラベの護符 年代不詳 エジプト、ファイアンス
有翼スカラベの護符 年代不詳
エジプト、ファイアンス

 青にあたる単語は古代エジプトにはなかったようですが、輸入されたラピスラズリ(瑠璃)を示す「ケスベジュ」の色が青にあたります。この青色は、ナイル川の水を意味し、さらに夜空や原初の海(ヌン)といった「太陽やあらゆるものを生み出す色」としてとらえられていました。
 また、水は大変貴重なもので、死後、水に困らないようにとの願いを込めて、多くの青色の護符が死者とともに埋葬されました。

ケニイト

黄:太陽、太陽の光、神々の肉体
使用作品:コンスウヘテプの内棺(部分)

古代エジプトで黄が意味するものは!?
コンスウヘテプの内棺(部分)第3中間期(前1190-944年頃)
テーベ、木
コンスウヘテプの内棺(部分)第3中間期(前1190-944年頃) テーベ、木

 黄色は金(ネブウ)の代用として用いられ、太陽の光や神々の肉体の色ともされていました。太陽(太陽神ラー)は世界秩序の主であり、宇宙の根源、生命の源として、当時の人々に信仰されていました。その太陽の色である黄色や赤色もラーの象徴として考られ、この棺には、黄色が下地として用いられています。太陽神とその光によって照らされることで、再生復活を果たす被葬者を表しています。

ケム

黒:闇、肥沃な大地、死と復活
使用作品:ネスナクトの『死者の書』(部分)

古代エジプトで黒が意味するものは!?
ネスナクトの『死者の書』(部分) グレコ・ローマン時代(前304-30年頃)、エジプト、パピルス
ネスナクトの『死者の書』(部分)
グレコ・ローマン時代(前304-30年頃)、エジプト、パピルス

 黒色は闇の色であり、死に属する色でした。同時に、ナイル川氾濫の後の肥沃な土壌の色でもあり、豊穣をもたらす色、生命の再生・復活も連想させました。
 そのため、冥界の番人とされるアヌビス神の頭は黒色で表されます。オシリス神話ではオシリスの復活の際に、ミイラにする役割を果たしたので、ミイラづくりの神としても崇められました。
 また、復活とも絡み、オシリス神は、「黒い者=ケミィ」と呼ばれました。

ヘジュ

白:神聖さ、清浄さ、月光
使用作品:パディコンスの『死者の書』

古代エジプトで白が意味するものは!?
パディコンスの『死者の書』(部分) 第3中間期、第21王朝(前1076~944年頃)、エジプト、パピルス
パディコンスの『死者の書』(部分)
第3中間期、第21王朝(前1076~944年頃)、エジプト、パピルス

 当時、神殿の床が白い石灰岩で敷き詰められたように、白色は、清潔であり神聖な色とされていました。そのため、亡くなった人の衣服は白色で表され、白い衣服以外で聖域に入ることや葬られることは禁じられていました。
 写真のパディコンスの『死者の書』の場面は、死後の、神官パディコンスがオシリス神とイシス神を讃えている場面です。神々は、復活と永遠の命を保証する存在と考えられていました。

All Images ©Rijksmuseum van Oudheden (Leiden, the Netherlands)

 本展にタイアップしていただいている名古屋市内の店舗では、
色にまつわるしおりを5色配布しています。ぜひともコンプリートしてください。

イラスト
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