西川氏が4選共産新人に圧勝
2015年4月13日
現職と新人の一騎打ちとなった福井県知事選は12日投開票があり、無所属現職の西川一誠氏が二十四万二千五百四十四票を獲得し、共産新人の金元幸枝氏(57)を大差で破って四選を果たした。投票率は48・59%で、前回を9・46ポイント下回り、過去最低だった。
西川氏は昨年十一月に立候補を表明し、北陸新幹線金沢−敦賀間の着工認可や舞鶴若狭自動車道の全線開通を実績として強調。自民、公明、民主の県組織に加え、六百以上の団体や企業の推薦を受けた。選挙戦では人口減少対策や二〇一八年の福井国体の成功など幅広いマニフェスト(政策公約)の浸透を図った。
当選した西川氏は福井市内の事務所で、原発再稼働について「原子力の重要性、必要性、地元振興の問題を国が責任を持ってやると総理がメッセージを出してほしい」と要望。北陸新幹線の福井先行開業は「総理も技術的な課題があると言っていたが、地元として後押ししたい」と語った。
福井県知事選初の女性候補の金元氏は「原発ゼロ、再稼働反対」を主張。北陸新幹線整備を見直し、福祉最優先の県政への転換を訴えたが、及ばなかった。